武家料理から庶民の味へ

会津のお正月に食べられる料理で、にんじん、サトイモ、しいたけ、たけのこ、木耳、糸こん、豆麩などを、しょうゆベースの汁で煮込んだお吸い物。正月以外にも、冠婚葬祭の席などでは必ず出されます。これとよく似た料理で、ざくざく煮というのも存在しますが、こちらはお正月ではなく、大晦日に食べるものです。こづゆがいつ頃から食べられていたのかはハッキリしませんが、江戸時代、武家の方をお迎えするためにこづゆが食べられたという記述があり、昔は身分の高い人をもてなす料理として作られていたようです。それが時代の流れと共に、食材が手に入りやすくなり、やがて庶民の食べ物になっていったそうです。「こづゆ」の名の由来は、小さな器に入ってくることからです。手塩皿と呼ばれる、会津漆器の小さなお椀に入って出てきます。昔、武士の間では「おかわり」をすることははしたないことだと教えられていたため、どんなに少ない食事でも、武士たる者、おかわりすることは許されていませんでした。しかし、このこづゆだけは、おめでたい料理のため、何杯もおかわりすることが許されていたのです。それをしやすいように、わざと小さな器に入れてあるのです。各家庭で、入れるものは異なり、豚肉を使用するところもあれば、鶏肉を使うところもあり、家々によって、大分味付けが変わります。餅を入れて、お雑煮にしてしまう、なんて家庭もあるそうです。

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